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乾いた日常

ココロと身体に潤いとちいさなシアワセをみつけに

チューリップ

思い つぶやき

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     きょうも暖かい日

     さいた さいた チューリップの花が

     フラワーショップで

     スイートピーと一緒に並ぶ

     春を代表するチューリップ

     色も種類も増えました

 

 

     父に供える花も春らしく

     会計を済ませてから

     チューリップの花束を見つけて

     追加で買った

     供え花には相応しくないのかもしれない

     でも春が来たよって知らせたくて

     はずかしげに俯き加減に咲くチューリップ

     一本だけはピンと背筋を伸ばしてる

     だから余計に感じさせるのか

     「頭が重いから折れそう」と

     日に何度もわたしに訴える母

     「そのチューリップはね八重咲で、

     俯いて咲く品種なの」

     「そうなのね」

     供えてから毎日

     日に何度も繰り返す会話

     こんな些細なことなのに

     どうして

     「そうだね、頭が重そうだね」

     「折れたらかわいそうだね」

     そう言ってあげられないのだろう     

     これから先

     物忘れはさらに進行するのに

     いまからこんなことじゃ

     そのうちふたりとも息詰まる

     あした

     母が「頭が重くて折れそう」って言ったら

     「そうだね、重たそうだね」って返事しよう

     母さんの笑顔が消えないように

     わたしも笑っていなくちゃね