しゅわしゅわ

夜更けのしゅわしゅわ、ひとりの時間

リフレイン

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     昨日・今日、一昨日と吹き荒れた

     春の嵐がやっとおさまった

     森のざわめきや物音に怯えずに

     今夜はゆっくり眠れそう

     寒いのは寒いけれど

     冬のそれとは違い春の気配を感じる

 

 

     今日は父のことが頭から離れず

     声が聞きたくて

     わたしの名前を呼ぶ声を

     耳の奥から繰り返し呼び起こしてみる

     相当派手な親子喧嘩をしたけれど

     いまは苦笑しながらも懐かしい想い出

     急な痛みで我慢が出来ず

     病院へ連絡したら

     救急車では来ないでくださいと言われ

     歩くこともできない痩せた父をおぶって

     タクシーに乗せた

     火事場の馬鹿力って本当なんだなって

     後から思った

     できる限りお手洗いは歩いて行っていた

     次第に体力がなくなり紙パンツに替えた

     交換するときに父が泣いた

     どうしてかはわかってた

     「こんなこと、どうってことないよ」

     明るく言葉にした

     電動リクライニングのエアマットのベッド

     良かれと思ったのだけれど

     マットの縫い目が痛いと言った

     ダメだ、思い出すと涙で画面が見えない

     母に優しくできないわたしを

     上からどんなふうに見ているのだろう

     父さん、明日はあなたの誕生日です

     何が食べたいですか?

 

 

 

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